エアカットバルブと、そのメンテナンス
エアカットバルブと、そのメンテナンス
マンションにお住いの方で、夏場エアコンから「ポコポコ」と音がして故障かと不安になった方も多いと思います。しかし、それは故障ではないので安心してください。
その原因は、冷房使用時に発生する結露水を外に排出するためのドレンホースから空気が室内に流れ込んでいるからです。
簡単に言えば、高気密な室内(低圧)と室外(高圧)の気圧差により発生している現象です。なので、特に気密性の高いマンションでは頻繁に発生します。
この現象を解決してくれるのがエアカットブルブです。
「エアカットブルブ」はその名と通り、エアーをカットするバルブです。
ドレンホースの途中に取り付けるだけで、室外からの空気の流れ込みを防ぎます。もちろん、室内からの結露水の排出はスムーズに行えます。さらに、難しい作業ではないたため、女性でも取り付け可能です。
一番良いのはエアコン取り付け時に設置業者に依頼することです。しかし、設置前に「ポコポコ音がなるかどうか」はわからない部分もあるので、業者から勧められる場合もあれば、そうではない場合もあります。そのため設置後に異音に気づくケースも少なくありません。
都度、業者に依頼してもいいですが、出張費などを含めるとかなり割高になってしまいます。前述の通り、よっぽどのことでなければエアカットバルブの取り付けは難しくないのでご自分で行なっても良いでしょう。
エアカットブルブ本体は通販やホームセンターでも売っています。作業に必要なものはカッターとビニールテープ。これだけです。
「無事に取り付けて終わり〜ヤッホ〜』というわけにはいきません。エアカットブルブ唯一のデメリットがメンテナンスが必要と言うことです。
エアコン内部の汚れ具合にもよりますが、排出される結露水と一緒にゴミも流れます。そのゴミがエアカットブルブに蓄積すると排水が困難になり最悪、室内で水漏れを起こします。水漏れの前段階としてはエアコンを使用するたびに悪臭がします。
自分で取り付けた人はその存在を知っているのでメンテナンスも難くないと思いますが、業者に取り付けてもらった人は特に注意が必要です。メンテナンスしてますか?
エアカットブルブは数百円のものから、数千円のものまであります。家庭用エアコンであれば数百円のもので問題ありません。エアコン取り付け時に業者に頼んだ場合には作業費込みで2000円〜3000円くらいかと思います。
注意したいのがぼったくり業者です。
エアカットブルブの取り付けだけで1万円近く請求する業者もいるようです。もし、エアカットブルブを業者から勧められてあまりにも高く感じたら「大丈夫です」と断りましょう。
以上、エアコンのポコポコ音解消の必需品、「エアカットブルブ」についてでした。