特殊なエアコン工事事情

南国沖縄。全国的に見ればエアコン普及率は低いものの、それでも普及率80%以上はあるようです。

職業病か?沖縄県内をブラブラしていると、ついついエアコン、室外機に目が行ってしまいますが、錆がひどい室外機、劣化しボロボロになってる配管、剥がれ落ちたパテなどが多くあることに気づきます。

簡単に言えば、沖縄とエアコンは相性が悪いのかもしれません。塩害、強い日差し、台風、ヤモリ、これらを考慮する必要があります。

「今使っているエアコンを沖縄でも使おう」と考える移住者もいるようですが、安易に考えるとすぐに壊れ、修理費の方が高くつくこともあるでしょう。沖縄に住んでいても知らない方、これから沖縄(その他沿岸地域含む)に移住しエアコン設置を考えている方の参考になればよいです。

塩害対策必須!塩害仕様のエアコンとは

塩害で錆びたエアコン

沖縄だけでなく、島や海近くのエアコンに当てはまりますが、海の潮によってエアコンの室外機や車の金属製部分が錆びる現象のことを塩害と言います。

特に沖縄は台風も多く、被害を受ける範囲が広くなります。そのため、沖縄、その他島では錆びた室外機を目にすることは少なくありません。

塩害にさらされると、異音、ファンの故障、基盤の故障へとつながり、修理費だけが高くなります。そこで、塩害仕様のエアコンを買うまたは、コーティングすることで対策できます。

「塩害仕様のエアコン」とは、その名の通りで、購入の時点で外板、熱交換器、ネジ、ボルト、電気部品のプリント基板まで防錆・防腐処理を施したある商品です。

「うちのは塩害仕様ではない」という場合でも、金属部への防腐剤の塗布、基盤等のシリコンコーティングを行うことで防止できます。ある程度分解が必要なので、専門業者にお願いすべきでしょう。

ヤモリによる基盤故障について

沖縄にはヤモリ(ヤールー)が多くいます。

暖かいところを好むヤモリは室外機内部に侵入し、基盤に触れてしまうことでエアコンを壊します(ショート)。ヤモリ1匹の仕業で修理費に何万円もかかっては大変です。

沖縄では塩害仕様エアコンと同様にヤモリガードが施されたエアコンが売られています。ヤモリガードと言ってもなにか部品がついているわけではなく、基盤にコーティングおよびヤモリ侵入の隙間をなくすようにが施されている仕様です。(※おそらく、「ヤモリガード」なんてオプションは沖縄エアコンだけです。)

「ヤモリが侵入できないように室外機を囲えばいいじゃん」と考える人もいますが、エアコンは放熱できなければ効きが悪くなるので完全に囲うこともできません。囲ってしまうとエアコンが効かない、電気代が高くなる、最悪故障の原因になります。

ヤモリによる故障の多くはショートが原因なので、こまめに電源プラグをコンセントから抜いておくことで故障のリスクは減ると思いますが、いつヤモリにやられるかわからないので、これから購入を検討している人は「ヤモリガード付きエアコン」を購入しましょう。

日差しによる配管まわりの劣化

劣化配管とパテ落下

強い日差しにさらされ、ボロボロむき出しになった配管はエアコンの熱交換効率を著しく低下させ、エアコンの寿命や電気代に悪影響しかありません。

さらに、むき出しになった配管(銅製)は潮風による塩害の被害で錆び、最悪の場合にはそこからガス漏れが起こることもあります。そうなると、配管交換、ガス補充で2万、3万円とかかります。

これからエアコンを取り付けるなら室外化粧カバーの設置で配管劣化を防げます。現在、テープ巻(化粧カバーなし)の場合で気になるならエアコン工事業者に相談すると良いでしょう。すでに配管周りの断熱材がボロボロという方は業者に相談するか、ホームセンター等で断熱材を買い、応急処置を施しましょう。

配管だけでなく、暑く乾燥した沖縄では壁穴を塞いでいるパテも落ちやすいです。パテが落ちているとそこから虫や雨水の侵入が起きますので注意しましょう。

以上のように、沖縄でエアコンを使用するとなると ”海なし県” より気を使う必要があります。

現在自分の家のエアコンがどんな仕様なのか知らない人は確認を、これからエアコンを設置するという人は販売店や業者に相談をしましょう。